西日本新聞社(福岡市)は8日、同社や九州大学大学院から経費を不正受給したとして、編集局の男性社員(59)を7日付で懲戒解雇したと発表した。管理監督を怠ったなどとして編集局長ら3人を譴責(けんせき)処分、編集局くらし文化部長を戒告処分にした。男性社員に対する刑事告訴も検討しているという。
発表によると、この社員は九州大学大学院法学研究院に出向中の2015年4月から21年8月の間、同社に対して、架空請求などを繰り返し、交通費計約150万円を不正に受給。大学院の研究費からも同様に、出張旅費を不正に受給した。大学院からの不正受給の額については、回答できないとしている。
同社は「会社の経費にとどまらず、公金である研究費を不正受給していたことについて深くおわび申し上げます。信頼回復と再発防止に向けて社員教育を徹底いたします」としている。(小川詩織)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル